戦前、ヨ-ロッパに赴任中のアンティーク好きだった父が買ってきた物。　　　　　　　モチーフは、地味に感じますが、絵は絵付師というより画家が絵付けしたものと思われます。（サイン有り）　　　　サイズは、直径約46cmです。ロイヤルデルフトのロイヤルは.300数＋年前、国王の親族によって開かれた窯に与えられたもので、中国で云う官窯の意味合いがあるようです。後に出てくる磁器の英国ロイヤルウースター等のロイヤルは王室御用達と云った所のようです。この陶板（盤）は、専用の額縁を作って観賞するのがヨーロッパ式ですが、貴族の住むお城の様な家を日本で望むのも難しく皿たてにて代用して参りました。つまり、観賞用アイテムの物で後にマイスターの資格を与えられた絵付師が描いた作品とは異なるように思います。勿論、飾り皿はマイセンを始じめヨーロッパ磁器の台頭に対して、他のデルフト窯と同様、日用食器にも注力した様です。その為、日本では戦後、特に昭和後半に多く輸入されたデルフト焼きの高級食器と飾り皿の区分けが少し曖昧に感じます。余談になりましたが、この陶板につきましては、陶板をキャンバス代わりにした絵画とお考え頂ければと思います。